【IPO投資とは?証券会社に新規上場する株式への投資】で紹介した通り、IPO投資は、非常に高い確率で大きな利益を出す事ができる、ローリスク・ハイリターンの初心者にもおすすめの投資です。
しかしこのIPO投資の最大のデメリットとして、なかなか当選しないということがあげられます。
そこで今回は、IPO投資の当選確率を上げるためにできについて、まとめました。
前提◆一般の人と資金力がある人では状況が異なることを理解する
当選確率を上げる方法を知る前に、理解しておくべき前提があります。
それは、「一般の人と資金力がある人では状況が異なる」ということを理解することです。
現実として、証券会社の中には、預かり資産残高で抽選の有利さ変えているものがあります。
資産が少ない状態でこうした証券会社に申し込んでも、当選確率は極めて低いです。
つまり、資産が少ない状態で申し込みたい場合は、
・預かり資産残高や取引の多さで抽選に差をつけない証券会社
・平等抽選で決まる証券会社
で申し込むことで、初心者や少額投資家でも当選確率をあげることができることを理解しましょう。
IPO投資の当選確率を上げる3つの方法
IPO初心者も少額投資家も、IPO投資の当選確率を上げためにとるべき方法としては、3つあります。
①抽選の機会を増やす
抽選の機会を増やす方法として、シンプルで簡単な方法が以下の2つです。
✓同銘柄のIPOに複数の証券会社から申し込む
ある銘柄のIPOが行われる場合というのは、募集をしているのが一つの証券会社だけということは基本的にまずありません。
そのため、もしあるIPO銘柄を購入したいのであれば、いくつもの証券会社から申し込むと良いです。
また、IPOへの申し込みは、その証券会社に口座がある人しか参加できません。
抽選機会を増やすなら、複数の証券会社で口座開設しておくことが必要です。
ただし、「他の証券会社では申し込みをしていない」ということが条件であるケースもあるので、個々の銘柄で注意が必要です。
✓家族の口座からも申し込む
同じ証券会社で家族の人数分の証券口座を開設することでそのぶん抽選の機会が増え、当選確率が上がることになります。
また、証券会社の中には、IPOの抽選に外れるとチャレンジポイント(ポイントを貯めて申し込むと当選確率が若干高まる)がもらえる証券会社もあります。
例えば家族3人でそれぞれ口座を持てば、当選確率もそのぶん高まり、こうしたポイントの貯まるスピードも3倍になります。
ただし証券会社によっては、購入するかどうかを決める前(抽選前や抽選時)に買付資金が入金されている必要がある場合もあるので、注意してください。
②投資資金を増やす
資金力がある場合、申し込み時に多くの株数を申込めます。
例えば平等抽選の配分は、単元株ごとに番号(乱数)が付与され、その番号を対象に抽選されますが、多くの株数を申し込む=当選する可能性がある口数が増えることになります。
また、①抽選の機会を増やすの「同銘柄のIPOに複数の証券会社から申し込む」というのも、資金があってこそ実現できることです。
お金持ちがどんどんお金持ちになる理由
どんな投資も概ね、資金 (自分のために働いてくれるお金)が多ければ多いほど、稼ぎやすいです。
これこそ、お金持ちがどんどんお金持ちになる理由です。
例⑴個別株 :1株100円→200円になり、売却で差益を得た!
・100株しか持っていない場合、利益は1万円になる
・10,000株持っていた場合、利益は100万円になる
➡株価の変動が同じ状況でも、その一回で得られる利益は、元本が多いほど高くなります。
・積立元本が月10万円の場合、最終積立総額は15,528,228円。(運用収益は3,528,228円)
➡投資成績(年利)が同じでも、最終的に得られる利益は、元本が多いほど高くなります。
これらと同様に、IPO投資も資金が多ければ多いほど有利で稼ぎやすいです。
つまり、いかに投資資金(自分のために働いてくれるお金)を増やせるかが重要になります。
これはどんな投資にも同じことが言えます。
③選ぶ証券会社を工夫する
資金力があって裁量配分(優遇配分)の対象とはならない場合には、平等抽選の割合が高い証券会社から優先して複数の口座から抽選に参加する必要があります。
また、抽選参加時に事前入金が必要な証券口座からでも、片っ端からいくらでも申し込むことができますが、資金にあまり余裕がない人は選ぶ証券会社に工夫が必要です。
✓当選確率が高い証券会社から抽選に参加する
資金にあまり余裕がない人やIPO初心者は、当選確率が高い証券会社から優先して抽選に参加する必要があります。
では、当選確率が高い証券会社とは、どんな証券会社でしょうか。
条件は3つあります。
⑴平等抽選の配分割合が高い証券会社
⑵主幹事数が多い証券会社
⑶IPO取扱数が多い証券会社
⑴平等抽選の配分割合が高い証券会社
平等抽選とは何かということを知るうえで、他の抽選方法と比較すると分かりやすいです。
証券会社のIPOの抽選方法には、大きく3種類あります。
平等抽選(←初心者・少額投資家にオススメ!) | 証券口座1つに抽選権が1つ与えられます。言い換えると一人一票制度と言え、
投資資金や預かり資産の大小に関係なく、公平に抽選が行われます。 |
口数(資金)比例抽選 | 1口(1単元)の応募につき抽選権が1つ与えられ、応募口数が多いほど当選確率が上がります。
つまり、投資資金が多い=お金持ちほど有利です。 |
優遇抽選(ステージ制など) | 預かり資産やこれまでに支払った手数料などによって当選確率が変わります。
つまりこれも、投資資金が多い=お金持ちほど有利です。 |
資金力があり、抽選に参加せずとも優遇される優良顧客でない限り、裁量配分(優遇配分)の対象とはなりません。
その場合、IPO株を購入する権利を得るためには、必然的に平等抽選に参加することになります。
この平等抽選とは、取引実績や預り資産に関係なく、どの投資家も公平に行われる抽選方式のことです。
つまり、初心者がIPOで当選確率を上げるには、平等抽選の割合が高い証券会社から優先して複数口座を開設しておき、抽選の機会を増やし、当選確率を上げるのが有効です。
配分株数が多くても、機関投資家や資金力のある優良顧客に多く配分される場合、一般の人は当選しにくくなります。
➡個人向け分配株数が多く、平等抽選で決まる証券会社なら、【そのIPO株】についての当選確率が上がると考えられます。
つまり・・
平等抽選の配分割合が高い証券会社を開設しておくと良いです。
⑵主幹事数が多い証券会社
IPO株の配分は、IPOの業務を主として行う主幹事証券会社に大部分が配分され、残りがその他数社の証券会社に配分されます。
➡パイの数が多い程、【そのIPO株】についての当選確率が上がると考えられます。
つまり・・
主幹事になることが多い証券口座を開設しておくと良いです。
もちろん資金に余裕があれば、主幹事以外の証券口座からも
毎回申し込めば、それだけ当選確率も上がります。
⑶IPO取扱数が多い証券会社
取扱数が多ければ、それだけ申込みのチャンスが多くなり、当選確率が上がると言えます。
➡取扱数が多い証券会社で多くの銘柄を申込めば、【自身のIPO投資全体】についての当選確率が上がると考えられる
つまり・・
IPO取扱数が多い証券会社を開設しておくと良いです。
✓証券会社の抽選タイミングの違いを利用する
IPO買付資金の入金、および買付分の資産が残高に置いてある必要がある時期というのは、証券会社によって異なります。
IPO投資で入金が必要なタイミング
★ブックビルディング時(抽選前)に購入申込(買付資金の入金)
★抽選時に購入申込
★抽選後に購入申込
つまり、同じ銘柄でも証券会社によってこのタイミングがずれているので、この違いを利用すれば、1回分の買付資金で同銘柄のIPO抽選に複数回応募することができます。
まとめ:IPO投資の当選確率を上げる3つの方法
➡複数の証券会社で口座を開設しよう!
②投資資金を増やす
➡収入を増やして支出を減らして、自分のために働いてくれるお金を可能な限り増やそう!
③選ぶ証券会社を工夫する👈重要!
➡複数の証券口座の中から、資金状況やIPO銘柄によって使う口座を工夫しよう!
コメント
[…] 【IPO投資の当選確率を上げる方法】のおさらい […]